「3.南アフリカのワイン歴史」

南アフリカは、ワインが初めて作られた月日が残る稀有な場所である。1659年2月2日、ケープタウンの最初の総領事となったヤン・ファン・リーベリックが「ケープタウンのブドウから最初のワインが造られた」ことを記録している。

ワイン産業の始まりは、17世紀の大航海時代にさかのぼる。喜望峰の発見により、オランダ東インド会社はインドや周辺地域に向かう商船への食糧供給地としてケープタウンを寄港地とするようになる。その会社の現地法人代表でもあったリーベックがこの地にブドウ栽培を開始したのは1655年。その4年後に最初のワインが誕生しました。

1761年にはコンスタンシア産の甘口ワインヨーロッパへ輸出され、ナポレオンをはじめ、イギリスやフランスの王族らに人気を博すようになる。19世紀前半にケープ植民地は英国の領土となる。フランスと英国の戦争を機に、英国では南アフリカワインの消費が急激に伸び生産量が一気に拡大したが、1861年には英仏関係が修復したためワイン産業は大きな打撃を受ける。さらに、ヨーロッパに続いて1886年には南アフリカでもフィロキセラが発生し、多大な被害を受け、苦難の時代を迎える。 人種隔離政策であるアパルトヘイトが問題視され、20世紀後半からは国際的な経済制裁を受け輸出が滞りました。

その後、アパルトヘイトの間ワインは質より量が重視されていたが、1994年にアパルトヘイトが廃止されてからは、多くのワイン生産者が海外市場への輸出振興に舵を切り、質の向上が進んだ。先進国からの投資が進むとともに、ブティックワイナリーも増え、国際的にも高い評価を受けるワインが生み出されている。高品質なワインがお手頃な価格で楽しめるため、日本でも人気が高まっています。

※ブティックワイナリーとは、少量高品質のワイン造りを目指しているワイナリーのことです

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1.南アフリカワインとは

2.環境と労働者に配慮した取り組み

3.南アフリカのワイン歴史

4.南アフリカの気候風土

5.南アフリカのワインスタイル

6.南アフリカのブドウ品種ごとの味わいや特徴

7.南アフリカの主なワイン産地 (ワイナリーMAP)

8.3つの代表的なブドウ栽培農法

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